例題1:以下は,同じ手術に要する手術時間(分)を2人の医師で比較したものである。医師間で違いがあるか検定しなさい。(同順位なし)
A 医師(11 例):39,33,48,34,43,38,32,42,36,44,31
B 医師(10 例):51,40,54,45,35,49,47,53,41,69


例題2:ある疾患モデルの動物実験で,2種類の治療薬を用いて生存期間(週)を比較した。生存期間に差があるか,検定しなさい。(同順位あり)
治療薬A:34, 5, 11, 5, 20, 24, 8, 14, 14, 13, 14, 41, 13, 15, 19, 12
治療薬B:8, 14, 8, 8, 8, 11, 25, 23, 9, 12, 13



比較検証試験
Mann-Whitney U検定:
サンプル1-StatMate <0.01, SPSS 0.006, EZR 0.00619
サンプル2-StatMate NS(>0.2), SPSS 0.212, EZR 0.0215
サンプル3-StatMate 0.056、 SPSS 0.057, EZR 0.0571
サンプル4-StatMate 検査不能対象(Z値からのP値は0.0358)、 SPSS 0.036, EZR 0.0358
サンプル1・2は少数例で同順位あり。StatMateはU検定表2を用い精密P値は出ません。
サンプル3は少数例ですが同順位なし。StatMateはU検定表1を用いてP値を出します。
SPSS・EZRの結果
SPSSの報告形式は1・2・3・4とも同じ
サンプル1・2・3は少数例でも検定表ではなく計算式があるようです。サンプル4は少数例(5例と3例)・同順位ありで、StatMateは検査不能対象となりますが、SPSS・EZRでは有意になっています(Z値からのP値と同値で要検討)。


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