2群間のメディアン(中央値)検定 MEDIAN – N3

例題:ある手術術式について,その手術時間を3つの病院で検討したところ,以下の成績であった(単位,分)。
1)病院間に有意差があるか,検定しなさい。
2)有意性が認められた場合,どの水準間に差があるか,検定しなさい。
病院A:57,45,77,55,54  病院B:58,42,41,50,47  病院C:67,77,92,95 分

比較検証試験

上記のデータは、「多群間のMEDIAN検定」の3群のサンプルデータをそれぞれ2群間で比較したものです。3群ですので組み合わせ数は3です。
多群間と2群間のMEDIAN検定の違いを、上表に示します。
SPSSでは、MEDIAN検定を選択するだけで、3群以上と2群間の検定処理を行います。
StatMateでは、いずれも「MEDIAN」+「CHI」を用います。2群間の検定では、「MEDIAN」は2×2分割表を作成するだけで、検定は「CHI」で行います。
EZRには対応プログラムがありません。

SPSSの結果

SPSSでは、3群のMEDIAN検定に際し、2群間のχ2検定を自動的に行い、Bonferroni補正により調整済みP値(χ2検定・P値×組み合わせ数)を算出しています。この場合の組み合わせ数は3です。
SPSSでは、2群間のMEDIAN検定の場合、χ2検定かFisher検定かを自動的に判断しています。Fisher有意確率は、片側確率を2倍した数値になります。
StatMateで個別に計算した結果を示します。

※画像クリックで拡大表示します

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