例題 複数の説明変数があるロジスティック回帰式の場合です。
大腸癌の予後(生存=0・死亡=1)を目的変数とし,癌の「深達度(1−5段階),漿膜浸潤(0・1),肝転移(0・1)」を説明変数として,ロジスティック分析を行いなさい




比較検証試験
尤度比検定・Wald検定・オッズ比の95%信頼区間:StatMate・SPSS、完全一致。
赤池の情報量基準(AIC):StatMate・EZR、完全一致。
StatMateのGlobal null hypothesis(帰無仮説)とSPSSのオムニバス検定について
StatMateは、各種の検定法(-2LOG L尤度比検定、スコア検定、Wald検定)+95%信頼区間+赤池の情報量基準(AIC)+Schwartz C値をそろえて変数増減法を行います。SPSSでいうオムニバス(包括的な)尤度比検定はそのうち最も信頼性が高いと言われています。
SPSS・EZRの結果
StatMateのデータ名がSPSSとは異なるため、SPSSのレポート形式で表にしてみました。まったく同じ表になるため、変数増減法が容易になりました。SPSSの「Wald」はWald検定統計量(χ2値)で、CHIDIST(Wald値,自由度)でP値が計算されます。SPSSの「Exp(B)」はオッズ比(ある事象が起こる確率と起こらない確率の割合の比)です。EZRの値はStatMate・SPSSと少し数値が異なりますがほぼ一致しています。EZRはAIC値を表示していますが、StatMateと完全一致していました。


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