例題 1 2つのROC曲線の比較検定
CT(Modality 1)と超音波(Modality 2)で行い,いずれの画像が正常と異常の鑑別能力が高いかを比較した。そのために準備された正常画像は58 例,異常画像は54 例であり, この画像の判定を1〜6段階に分けて以下の表を作成した。ROC分析を行い, いずれの検査法が優れているかを検定しなさい。(Hanley & McNeil: Radiology 1982, 1983)


例題 3 単一ROC曲線の検定と、カットオフ値、感度・特異度の信頼区間
検査の階級ごとに、正常値・異常値のデータを、以下のように集計した。Youden Indexによるカットオフ値、感度・特異度の信頼区間など、単一ROC分析を行いなさい。


比較検証試験
例題1
ROC曲線・2群比較:SPSS・EZRと一致(EZRは1群ずつの図表示)
検査法1・2の曲線下面積(0.883と0.930):SPSS・EZRと完全一致
検査法1・2の曲線下面積の95%信頼区間:SPSSと一致、EZRは少し異なる。
2群の曲線下面積の比較検定:StatMateのP値0.128、SPSS・EZR Not Done。
例題3
1群ROCのカットオフ値(Youden Index):StatMate 0.4499、SPSS・EZR Not Done。
注)SPSSは、2025年現在Ver.31で、Ver. 30からYouden Indexを組み込んでいるようです。Ver.28以降は更新に半額、Ver.27以前は全額での購入が必要です。
SPSS・EZRの結果
例題1 (StatMateでのX軸・Y軸データも下に表示)






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例題3




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