例題:ある手術術式について,その手術時間を3つの病院で検討したところ,以下の成績であった(単位,分)。
1)病院間に有意差があるか,検定しなさい。
2)有意性が認められた場合,どの水準間に差があるか,検定しなさい。
病院A:57,45,77,55,54 病院B:58,42,41,50,47 病院C:67,77,92,95 分

比較検証試験
MEDIAN検定(χ2検定):StatMate 0.01376, SPSS 0.014, EZR Not Done
データを中央値で2群に分ける場合、中央値をどちらの群に含めるかでP値が変化します。SPSSのP値は「中央値と同じ値は中央値以下に含めた場合」の値が表示されます。「中央値以上に含めた場合」のP値(0.031)を表示するためには、ユーザーはカスタムボタンをクリックして実際の値よりわずかに小さいカスタム中央値を入力して再計算します。
2群間比較:StatMate Tukey-type test、SPSS χ2検定とBonferroni補正(調整済み有意確率)
G検定について:近年はデータにかかわらず、多くの統計学者がχ2検定の方がG検定より好ましいとの判断に傾いています(JH Zar)。
SPSS・EZRの結果
SPSSでは2群間でχ2検定を行い、その後にBonferroni補正により調整済みP値(χ2検定・P値×組み合わせ数)を算出しています。この場合の組み合わせ数は3です。StatMateで個別に計算した結果を示します。



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