例題 独立2群:正規分布z 検定
ある地域の,北部地区および南部地区で生まれた新生児の平均生下時体重は,それぞれ3.53kg と3.28kg であり,また体重の標準偏差は0.41kg であった。αエラーを0.05,βエラーを0.2 として,両地区の差を検定するための必要症例数を求めなさい。なお北部地区および南部地区の例数は同数とする。
例題 独立2群:t 検定
軽度の高血圧群をランダムに2群(A・B)に分けて,異なった2種類の降圧剤をパイロットスタディとして投与した。一定期間後の最高血圧値は,A群は138mmHg,B群は121mmHgであった。標準偏差σは12mmHgとする。αエラーを0.05,βエラーを0.2として,検定を行うための必要症例数を求めなさい。
例題 独立2群:Mann-Whitney 検定
アレルギー性鼻炎の治療のために, パイロットスタディとして標準薬(A) と新薬(B)の2種類の薬剤を投与して,その効果を,著効・有効・不変・悪化,の4群に分けて検討した。αエラーを0.05,βエラーを0.2 として,検定を行うための必要症例数を求めなさい。
例題 独立2群:カイ二乗検定
ある疾患の治療のために,パイロットスタディとして2つの治療プロトコール(A,B)を用いてその効果(有効・無効)を検討したところ,A群の有効率は22%,B群の有効率は36%であった。αエラーを0.05,βエラーを0.2,両群の症例数は1:1として,検定を行うための必要症例数を求めなさい。
例題 関連2群:1標本t 検定
あるダイエット療法における治療前後の血清コレステロール値の差と標準偏差を示す。αエラーを0.05,βエラーを0.2として,検定を行うための必要症例数を求めなさい。
例題 関連2群:McNemar 検定
ある口腔内細菌に対するブラッシング後の含嗽剤の効果を予備調査した。含嗽前後で培養を行ったところ,含嗽前は細菌(+)が10%,含嗽後は細菌(+)が30%であった。
αエラーを0.05,βエラーを0.2 として,検定のための必要症例数を求めなさい。
例題 生存率:Logrank 検定
急性白血病の患者に対して,旧薬と新薬の寛解効果(生存・死亡)を比較した。新薬を導入して1年後の生存率は,旧薬群42%,新薬群65%であった。αエラーを0.05,βエラーを0.2,両群の症例数は1:1として,1年後のハザード比,有意差が出るための死亡数(イベント数)を求めなさい。また,ログランク検定を用いて2群の生存率を比較するための必要症例数を求めなさい。