サンプル1(平均値と標準偏差)
脳卒中で入院した患者に対して、スペシャリストによるある特別なケアが取り入れられるようになった。その効果を入院日数で比較したところ以下の結果が得られた。
平均値と標準偏差を用いて、検定しなさい。
(Normand, 1999; Cochran Database of Systematic Reviews, 1995)
引用:丹後俊郎著「メタ・アナリシス入門」、2002



比較検証試験
SPSSはVer.28から搭載、使用版はそれ以前のバージョンのため今回は検証できず。
EZRは、平均値の差を比較するメタ・アナリシスのうち平均値の差(母数モデル)のみです。
バラツキの大きさ τ^2:StatMateでは218.72、EZRでは684.64、と異なっています。
引用文献ではStatMate同様に218.72であり、EZRは計算方法が異なるかもしれません。
Heterogeneity(均質性の検定):StatMateではP= 1.35E-47、EZRではP<0.01。
有意性の検定:StatMateではP= 7.89E-06、EZRでは結果は見当たりません。
結論:平均3.5日、有意に入院日数が減少する。しかし研究間でバラツキが非常に大きい。
EZRの結果
EZRの表示に合わせて、StatMateでの結果を加工してみました。95%信頼区間で少し数値が異なりますが、ほぼ同等でした。なお、StatMateでの95%信頼区間は引用文献での数値と完全一致しています。


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